中学校の卒業式シーズンが近づくと、3年間お世話になった担任の先生や部活の顧問の先生へ感謝の気持ちを伝えたいと考える保護者の方や生徒さんは多いですよね。義務教育最後の日となる卒業式は、小学校の時とはまた違った「大人への第一歩」という重みがあり、先生との絆もより深いものになっていることでしょう。でも、いざプレゼントを準備しようとすると、特に公立の中学では公務員法などのルールが気になって、何を贈ればいいのか迷ってしまうことも少なくありません。「そもそも渡していいの?」「他の保護者の方はどうしているの?」といった不安は尽きませんよね。
マナーを守りつつ、先生に喜んでもらえる人気ランキング上位のギフトや、予算の相場、手作りアイテムやメッセージについて知りたいという声もよく耳にします。この記事では、そんな皆さんの不安を解消し、先生に心から喜んでもらえる素敵な贈り物の選び方をご紹介します。先生にとっても、皆さんにとっても、一生の思い出に残る最高の卒業式にするためのお手伝いができれば嬉しいです。
- 公立中学校の先生に渡しても問題ないプレゼントの基準とマナー
- 個人的に贈る場合とクラス全員で贈る場合の適正な予算相場
- 絶対に避けるべきNGアイテムや受け取り拒否を防ぐポイント
- 感謝が伝わるおすすめギフトや手作りアイデアとメッセージ例文
中学の卒業式で先生へのプレゼントを選ぶマナーと相場

小学校とは違い、公立中学校の先生はより厳格なルールの中にいることが多いです。せっかくの感謝の気持ちが、先生を困らせてしまうことのないよう、まずは押さえておきたい基本的なマナーと、失敗しないための予算感について、私自身の経験も交えながら詳しく解説していきますね。
公立校の先生へ贈る際の公務員法による制約
まず一番最初に、そして最も強く意識しておかなければならないのが、公立中学校の先生は「地方公務員」という公的な立場であるという点です。私立学校の先生とは異なり、彼らは法律によってその行動が厳しく律せられています。私も以前は「お世話になった感謝の気持ちなんだから、常識の範囲内なら何でもいいんじゃない?」と軽く考えていた時期がありました。しかし、実は地方公務員法や各自治体の定める条例によって、「利害関係者(この場合は生徒や保護者)からの金品受授」が厳しく制限されているのが現実なのです。
なぜここまで厳しいのかというと、教育現場における「公平性」を保つためです。特定の生徒や保護者から贈り物を受け取ることで、成績評価や進路指導に手心が加えられたり、あるいはそう疑われたりすることを防ぐ目的があります。特に、高価なブランド品や現金、換金性の高い金券類を受け取ってしまった場合、最悪のケースでは「収賄」とみなされ、懲戒処分の対象になってしまうリスクさえあるのです。先生を守るためにも、私たちはこのリスクを十分に理解しておく必要があります。
「じゃあ、絶対に何も渡してはいけないの?」と不安になるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。ここが少し難しいところなのですが、卒業式という節目のタイミングで、かつ「社会通念上相当と認められる範囲」の記念品や、お菓子などの消耗品であれば、あくまで儀礼的なものとして例外的に許容されている学校や自治体も多いんです。例えば、クラス全員で作成した寄せ書きや、数百円程度の花一輪などがこれに当たります。
ただし、最近ではコンプライアンス意識の高まりから、「一切の受け取りを禁止する」と明文化して保護者に通達している自治体や学校も増えています。もし学校からそのようなお便りが出ている場合は、無理に渡そうとするのは絶対にやめましょう。先生にとって、保護者からのプレゼントを断るのは精神的にとても心苦しいものです。「受け取ってください」「いえ、決まりですので」という押し問答は、先生を困らせるだけになってしまいます。
大切なのは、「先生の立場を守ること」を第一に考えること。自分の「あげたい」という気持ちを優先するのではなく、高価なものではなく、気持ちを重視した贈り物を選ぶのが、公立校の先生への最大のマナーだと言えますね。
私立中学校の場合は、公務員法は適用されませんが、学校法人ごとに独自の「就業規則」が存在します。「物品の受け取り一切禁止」という厳格な学校もあれば、伝統的に謝恩会での贈答が慣例となっている比較的寛容な学校もあります。公立でないからといって安心せず、事前の確認が必須です。
個人的に渡す場合の予算相場と3000円の壁
部活動の顧問の先生や、進路相談で親身になってくれた担任の先生など、個人的にどうしても感謝を伝えたい場合もあるかと思います。その際、いくらくらいの物が適切なのか、予算設定は非常に悩ましい問題ですよね。結論から言うと、1,000円〜3,000円程度が最も無難で安全なラインだと私は思います。
なぜ「3,000円」が上限の目安になるのかというと、これを超える金額のものを渡してしまうと、先生が「お返し(内祝い)」を気にしなければならなくなるからです。日本の贈答文化には、頂き物をしたら「半返し(半額程度のお返し)」をするというマナーが根強く残っています。しかし、学校の先生という立場上、生徒の自宅住所を調べて個人的にお返しを送ることは、個人情報保護の観点からも、コンプライアンスの観点からも非常に難しいのが現状です。
もし高額なプレゼントを受け取ってしまった場合、先生は「お返しができないのに受け取ってしまった」という罪悪感や、「借りを作ってしまった」という心理的な負担を抱えることになります。また、周囲の目も気になります。「あの先生、特定の生徒から高いものをもらっていたよ」なんて噂が立てば、先生の職場での立場が悪くなってしまう可能性だってあるのです。
先生に余計な気を使わせず、純粋に「ありがとう」の気持ちだけを受け取ってもらうためには、相手がお返しを考えなくて済む「消え物(消耗品)」で、かつ3,000円以内の金額に抑えることが重要です。1,000円程度のちょっとした焼き菓子の詰め合わせや、2,000円前後の実用的な文房具やタオルハンカチでも、感謝の気持ちは十分に伝わりますよ。「こんなに安くていいのかな?」と思う必要はありません。金額よりも、「選んでくれた」というその気持ちだけで、先生にとっては十分すぎるほどのプレゼントなのです。
ポイント
個人的なプレゼントの場合、のし紙などは付けず、カジュアルなラッピングにするのがおすすめです。「お礼」として渡すことで、より受け取ってもらいやすくなります。
クラス全員で贈る際は安くても高見えする物を
クラス単位や部活動の有志一同でプレゼントを用意する場合は、個人的に渡すのとはまた違ったメリットがあります。一人当たりの負担額を数百円程度に抑えつつ、総額としてはそれなりの金額になるため、見栄えの良い立派な記念品を贈ることができる点です。この場合の相場は、生徒一人あたり100円〜200円程度で集金し、総額で5,000円〜10,000円くらいのギフトを選ぶのが一般的です。
「たった100円でいいの?」と驚かれる保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば40人のクラスであれば、100円ずつ集めるだけで4,000円になります。200円なら8,000円です。この金額があれば、かなりボリュームのある花束や、名入れのちょっと良い高級ボールペン、あるいはブランドもののハンカチとスイーツのセットなどが購入できますよね。中学生のお小遣いの範囲で無理なく出せる金額設定にすることで、全員が快く参加できるという点も重要です。
また、公立中学校において「クラス一同」や「卒業生一同」「〇〇部一同」という名目で渡すことは、非常に大きな意味を持ちます。個人名ではなく団体名義にすることで、特定の個人と教員の癒着(エコヒイキ)を疑われるリスクを大幅に減らすことができるからです。学校側としても、個人からの贈り物は断る方針であっても、「PTAやクラス単位での卒業記念品」としての寄贈であれば、比較的柔軟に対応してくれるケースが多々あります。
ただし、クラス単位で贈る場合には「集金の手間」や「意見のとりまとめ」というハードルがあります。最近では現金のやり取りを避けるためにPayPayなどの送金アプリを使いたいという声も上がりますが、金銭トラブルを避けるためには、やはり封筒などを使ったアナログな集金の方が確実な場合も多いです。会計担当の保護者は、必ずレシートを保管し、何にいくら使ったのかを明記した簡単な会計報告を後日行うようにしましょう。透明性を確保することで、保護者間のトラブルを防ぎ、気持ちよく卒業式を迎えることができます。
クラス全員の想いが詰まったプレゼントは、先生にとって教員生活の勲章のようなものです。ぜひ、みんなで協力して素敵な記念品を選んでみてください。
受け取ってもらえないNGな贈り物と金券のリスク
良かれと思って選んだものでも、実は「マナー違反」だったり「受け取り不可」だったりするものがあります。特に公立中学校の先生へのプレゼント選びで最も注意したいのが、現金や商品券、ギフトカード(図書カードやAmazonギフト券、スターバックスカード含む)などの「金券類」です。
これらは「金額が明確に表示されている」こと、そして「換金性が高い」ことから、公務員である先生にとっては現金を受け取るのとほぼ同じ意味を持ってしまいます。「賄賂」とみなされるリスクが非常に高く、地方公務員法や服務規律に抵触する可能性が濃厚です。最近は「スタバのドリンクチケットならLINEで送れるし、手軽でいいかも」と考えてしまいがちですが、デジタルギフトであっても金券としての性質は変わりません。実際に、生徒からスタバカードを渡されて、泣く泣く返却したという先生の話もよく聞きますし、断らなければならない先生の心苦しさは計り知れません。どんなに少額であっても、金券類は避けるのが鉄則です。
また、アイテム自体が持つ意味(語呂合わせや伝統的な慣習)にも注意が必要です。最近ではそこまで厳密に気にしない先生も増えてきてはいますが、年配の先生やしきたりを重んじる先生、あるいはそのご家族が見たときに、「失礼だ」と感じられる可能性のあるものは避けた方が無難です。
| NGアイテム | 理由・意味・代替案 |
|---|---|
| 靴下・スリッパ・靴 | 「足で踏みつける」「下に見る」という意味があり、目上の方に贈るのはタブーとされています。実用的ですが避けましょう。 → タオルやハンカチなどがおすすめです。 |
| 白いハンカチ | 白い布は亡くなった方の顔にかける布を連想させたり、「手切れ(縁を切る)」を意味したりするため、お祝い事には不向きです。 → 色柄物のハンカチやタオルハンカチなら問題ありません。 |
| 櫛(くし) | 「苦」や「死」を連想させる語呂合わせから、縁起が悪いとされる代表的なアイテムです。 → ヘアブラシやコスメポーチなどを選びましょう。 |
| 日本茶 | 香典返しなど、弔事に使われることが多いため、お祝いのギフトとしては避ける地域があります。 → 紅茶やコーヒーであればおしゃれで喜ばれます。 |
| 文房具(特に万年筆) | 本来は「もっと勤勉に励め」という意味があるため、目上の方へは失礼という説があります。 → ただし、先生にとっては必需品であるため、現在は「実用品」として歓迎される傾向にあります。 |
せっかくの感謝の気持ちが、アイテム選びのミスで台無しになってしまっては悲しいですよね。これらのNGアイテムを避け、誰もが気持ちよく受け取れるものを選ぶ配慮こそが、大人のマナーと言えるでしょう。
渡すタイミングは卒業式の後がベストな理由
プレゼントの中身と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「渡すタイミング」です。中学生のお子さんや保護者の方の中には、「卒業式の前の最後の授業で渡したい」「当日の朝に渡したい」と考える方もいるかもしれませんが、これはあまりおすすめできません。
まず、卒業式の前日までの時期、先生方は通知表の作成、指導要録の記入、入試関係の書類整理など、1年で最も多忙な業務に追われています。また、まだ卒業判定や成績処理が完全に終わっていない段階でプレゼントを渡してしまうと、公立学校の場合、「成績や進路への手心を期待しているのではないか(賄賂性があるのではないか)」という疑いをかけられるリスクもゼロではありません。先生を守るためにも、在学中の贈答は避けるべきなのです。
ベストなタイミングは、卒業式が終わった後の「最後のホームルーム(学活)」や、その後の「謝恩会(もし開催されるなら)」です。このタイミングであれば、すでに卒業式を終えており、全ての教育活動が完了しています。評価への影響を心配する必要もなく、先生もホッと一息ついて、生徒たちとの別れを惜しむ心の余裕ができているはずです。
また、「どこで渡すか」も重要です。職員室で渡すのは絶対に避けましょう。職員室には他の学年の先生や管理職の先生もいます。「特定の先生だけがプレゼントをもらっている」という状況は、周囲の先生への配慮に欠けますし、何より受け取った先生が管理職から注意を受けてしまう可能性があります。クラス全員で渡すなら教室が最適ですし、個人的に渡す場合も、人目につかないタイミングを見計らうか、校門を出てからこっそり渡すなどの配慮ができると素敵ですね。
もし、当日はバタバタしていて渡せなかった場合や、先生がすぐに異動してしまう場合は、無理に学校で渡そうとせず、手紙などを郵送するという手段もあります。今は学校への郵送物はセキュリティチェックがある場合も多いので、事前に先生に一言伝えておくと安心ですよ。
中学の卒業式で先生にプレゼントしたいおすすめギフト
それでは、ここからは具体的にどんなプレゼントが喜ばれるのかを見ていきましょう。実際に中学校の先生方から「もらって嬉しかった!」と好評だったアイテムや、予算がなくても気持ちが伝わる手作りアイデアなど、おすすめのギフトを厳選してご紹介します。
男性や女性の先生が喜ぶ実用的なランキング
先生という職業は、朝から夕方まで立ちっぱなしで授業を行い、大きな声を出して生徒を指導し、放課後は部活動、さらに夜遅くまで事務作業…と、肉体的にも精神的にも非常にハードなお仕事です。そのため、男女問わず「学校での業務で毎日使える実用的なもの」や「日々の疲れを癒やすリラックスグッズ」が圧倒的に喜ばれる傾向にあります。
まずは、性別ごとのおすすめアイテムを見てみましょう。
男性の先生へのおすすめギフト
- 高機能なボールペン(多機能ペン) 先生にとって筆記具は「商売道具」です。特に赤ペンの減りは凄まじく、書き味が悪いと採点作業のストレスになります。三菱鉛筆の「ジェットストリーム プライム」のような、低粘度インクで滑らかに書ける高級ラインのボールペンは、自分ではなかなか買わないけれど貰うと嬉しいアイテムの筆頭です。黒・赤・青・シャープペンが一緒になった多機能ペンなら、これ1本で移動教室もこなせるので重宝されます。
- 真空断熱タンブラー・マグボトル 職員室でのデスクワーク中、コーヒーやお茶を飲む先生は多いですが、普通のコップだと結露して書類を濡らしてしまう心配があります。サーモスや象印などの真空断熱構造のタンブラーなら、結露の心配がなく、長時間適温をキープできます。蓋付きのものなら、万が一倒してもこぼれにくいので、パソコン周りでも安心して使ってもらえます。
- スポーツタオル・フェイスタオル 体育の先生や運動部の顧問の先生には、何枚あっても困らないタオルが鉄板です。スポーツブランド(アディダス、ナイキ、ミズノなど)のタオルは丈夫で吸水性も良く、実用性抜群です。首にかけやすいマフラータオルタイプも人気ですね。
女性の先生へのおすすめギフト
- 上質なハンドクリーム 先生の手は、黒板のチョークによる乾燥や、給食前後の頻繁な手洗いで荒れがちです。ロクシタンやジルスチュアートなどの人気ブランドのハンドクリームは、パッケージも可愛くギフトに最適です。ただし、授業中や給食の時に香りが強すぎると困る場合もあるので、微香性や無香料のもの、あるいは天然精油の優しい香りのものを選ぶのがポイントです。
- リラックスグッズ(入浴剤・ホットアイマスク) 「お疲れ様でした」の気持ちを込めて、自宅で使える癒やしグッズを贈るのも素敵です。「めぐりズム」のようなホットアイマスクや、おしゃれな入浴剤(バスソルトやバスボム)は、消耗品なので気軽に受け取ってもらえます。個包装のものをセットにしてラッピングすれば、見栄えも良く、先生が自分のペースで使えるのでおすすめです。
- ブランドハンカチ・タオルハンカチ 女性にとってハンカチは何枚あっても嬉しい必需品です。1,000円〜1,500円程度の予算があれば、ラルフローレンやヴィヴィアン・ウエストウッドなどの有名ブランドのハンカチが購入できます。タオルハンカチならアイロンがけの手間も省けるので、忙しい先生には特に喜ばれますよ。
リサーチの結果、男女ともに「自分では買わないけれど、あると便利なちょっと良いもの」が人気であることがわかりました。奇をてらったものよりも、毎日使えるスタンダードなものが一番です。
100均で手作りできるアルバムや動画のアイデア
「お小遣いが少なくて、高いプレゼントは買えない…」と悩んでいる生徒さんや、「形に残る特別なものを贈りたい」と考えているクラスの皆さんに強くおすすめしたいのが、手作りギフトです。実はお金をかけた既製品のプレゼントよりも、生徒たちが自分の時間を削って、一生懸命作ってくれたものこそが、先生にとって一番の宝物になったりするんですよね。教師冥利に尽きる瞬間です。
最近は100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)のクオリティが非常に高く、手作りアルバム(スクラップブック)のコーナーも充実しています。黒い台紙のアルバムに、ポスカなどの発色の良いペンでメッセージを書いたり、クラス全員の顔写真を貼って吹き出しシールでコメントを添えたりするだけで、プロ並みの仕上がりになります。仕掛け絵本のように、写真を引っ張るとメッセージが出てくるギミックを作れば、先生も驚いてくれること間違いなしです。
また、デジタルネイティブな中学生ならではのプレゼントとして、スマホを使った「動画メッセージ(ムービー)」も大人気です。
- 黒板アート動画: 教室の黒板に、全員で感謝のメッセージや先生の似顔絵を描いていく様子を、スマホのタイムラプス機能で撮影する。
- スケッチブックリレー: 生徒一人ひとりがメッセージを書いたスケッチブックを持って動画に映り、それを繋ぎ合わせる。
- 思い出スライドショー: 体育祭や合唱コンクール、修学旅行などの写真や動画を、流行りの卒業ソングに乗せて編集する。
CapCutなどの無料編集アプリを使えば、誰でも簡単にクオリティの高い動画が作れます。完成した動画はDVDに焼いて渡すのも良いですが、YouTubeに「限定公開」でアップロードし、そのURLをQRコードに変換して、メッセージカードに印刷して渡すという方法もスマートです。これなら、先生の荷物にならず、スマホでいつでもどこでも見返して感動に浸ってもらえます。
手作りアルバムや動画は「金銭的価値」が発生しないため、物品の受け取り制限が厳しい公立中学校でも、コンプライアンス的に問題なく受け取ってもらえる「最強のギフト」です。
名入れボールペンや花束など定番アイテムの魅力
やはり「定番」と呼ばれるものには、それだけの理由と魅力があります。迷ったときは、王道のアイテムを選ぶのが間違いありません。
まず、「名入れボールペン」は卒業記念品の不動のNo.1です。自分の名前が刻印されているだけで、それは単なる文房具ではなく、世界に一つだけの特別なアイテムに変わります。また、名前が入っていることで、職員室で他の先生のペンと混ざって紛失してしまうのを防ぐという実用的なメリットもあります。ネット通販を使えば、パーカー(PARKER)やクロス(CROSS)といった海外ブランドや、日本のパイロット、三菱鉛筆などの高品質なペンに、無料で名入れをしてくれるショップがたくさんあります。納期が1〜2週間かかる場合があるので、早めの注文が必要ですが、その分感動も大きいです。
そして、「花束」は感謝のシーンを華やかに彩る最高の演出アイテムです。花束をもらって嫌な顔をする人はいませんよね。ただし、生花の花束は「持ち帰りの電車で恥ずかしい」「花瓶を持っていない」「水やりが大変」というデメリットもあります。そこで最近人気なのが、以下の進化系フラワーギフトです。
- そのまま飾れるブーケ(スタンディングブーケ): ラッピングの中に保水ゼリーが入っており、花瓶に移し替えなくてもそのまま自立して飾れるタイプ。
- プリザーブドフラワー: 生花を特殊加工して、水やり不要で数年間美しさを保てるお花。ボックス入りやフォトフレーム一体型のものなら、インテリアとして長く楽しめます。
- ソープフラワー(シャボンフラワー): 石鹸素材で作られたお花。本物そっくりの美しさと、ふんわり漂う石鹸の香りが魅力です。枯れる心配がなく、軽くて丈夫なので、持ち帰りの負担もありません。
特にソープフラワーは、価格も手頃で見栄えが良く、先生の負担にならない「消え物」と「記念品」の中間のようなアイテムとして、近年非常に需要が高まっています。
感謝の気持ちを伝えるメッセージカードの例文
どんなに素敵なプレゼントを用意しても、そこに「言葉」がなければ画竜点睛を欠いてしまいます。プレゼントには、ぜひ手書きのメッセージカードや手紙を添えてください。先生にとって、生徒や保護者からの心のこもった言葉は、教師を続けていて良かったと思える最高の報酬です。
ここでは、そのまま使えるメッセージの構成と例文をご紹介します。ポイントは、定型文だけで終わらせず、「具体的なエピソード」を一つ盛り込むことです。
生徒から先生へのメッセージ例文
「〇〇先生、3年間ありがとうございました。 先生の授業は、教科書の話だけでなく、途中の雑談が面白くて大好きでした(笑)。 中2の時、部活でレギュラーになれなくて落ち込んでいた私に、先生が『努力は裏切らないよ』と声をかけてくれたこと、今でも覚えています。 あの言葉があったから、最後まで部活を続けることができました。 高校に行っても、先生に教わった諦めない心で頑張ります。 先生もお体に気をつけて。たまには部活に顔を出しますね!」
保護者から先生へのメッセージ例文
「3年間、息子の〇〇が大変お世話になり、本当にありがとうございました。 入学当初は反抗期真っ盛りで、家でも会話がなく、先生にも多大なご迷惑をおかけしたことと思います。 それでも先生が根気強く向き合い、良いところを見つけて褒めてくださったおかげで、息子も少しずつ自信を取り戻し、無事今日という日を迎えることができました。 三者面談で先生がおっしゃってくださった『〇〇君の優しさは強みです』という言葉に、親の私たちが救われました。 心より感謝申し上げます。先生の今後のご健勝とご活躍をお祈りいたします。」
メッセージカードは、100円ショップで売っている色紙やレターセットで十分です。字が上手くなくても大丈夫。丁寧に書いた文字なら、気持ちは必ず伝わります。
消耗品のお菓子やハンドクリームも人気の品
「形に残るものは先生の荷物になるかも…」「好みじゃなかったらどうしよう」「異動の引越しで邪魔になるかも」と心配な場合は、使ったり食べたりしてなくなる「消え物(消耗品)」がベストチョイスです。消え物は、あとに残らない分、受け取る側の心理的負担が最も少ないギフトです。
お菓子を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 日持ちがするもの: 賞味期限が短い生菓子(ケーキやシュークリームなど)は避け、クッキー、マドレーヌ、フィナンシェなどの焼き菓子を選びましょう。最低でも2週間〜1ヶ月程度日持ちすると安心です。
- 常温保存ができるもの: 卒業式当日はバタバタしており、冷蔵庫に入れられない可能性が高いです。常温で持ち歩けるものが必須です。
- 個包装になっているもの: 先生が一人で食べるだけでなく、職員室で他の先生にお裾分けしたり、少しずつ食べたりできるように、個包装タイプが絶対に喜ばれます。
有名ブランド(ヨックモック、アンリ・シャルパンティエなど)の詰め合わせなら、パッケージにも高級感があり、ハズレがありません。
また、ハンドクリームや入浴剤などのボディケア用品も、消耗品としての側面が強いためおすすめです。これらは「自分では買わないちょっと贅沢なもの」を選ぶのがコツです。例えば、ドラッグストアで売っている数百円のものではなく、ギフトショップで売っている1,000円〜2,000円のおしゃれなパッケージのものを選ぶと、立派なプレゼントになりますよ。
中学の卒業式は先生へプレゼントで感謝を伝えよう
中学の卒業式は、子供たちにとって義務教育を終え、自立への一歩を踏み出す大きな節目です。そこには、思春期の難しい時期を支え、導いてくれた先生方の存在があります。お世話になった先生へプレゼントを贈ることは、そんな感謝の気持ちを伝える素晴らしいコミュニケーションの一つです。
しかし、公立中学校ならではの公務員法によるルールや、先生への配慮も忘れてはいけません。「何を贈るか」も大切ですが、「どう贈るか(マナーやタイミング)」も同じくらい大切です。高価なものでなくても、NGアイテムを避け、手書きのメッセージを添えるだけで、そのプレゼントは先生にとって一生の思い出になります。
大切なのは金額の大きさではなく、「先生のおかげで楽しかった」「ありがとうございました」という純粋な気持ちです。この記事でご紹介したマナーやおすすめギフトを参考に、先生も生徒も、そして保護者の皆さんも笑顔になれる、温かくて素敵な卒業式を迎えてくださいね。
